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2021.04.14

多飲多尿について(後半)

 

今回は前回の続きをお話していきます!

『飲水量や尿量が増える可能性のある食事について』
・尿石症の療法食を与えている場合
・果物や野菜などの水分を多く含む食事を与えている場合
・塩分の多い人間食を与えている場合…などが挙げられます。
※お薬の影響で増える場合もありますので、お薬に関しましては病院に確認して下さい。

 

『飲水量・尿量の測定方法』
まず飲水量についてですが、何種類か方法がありますので行いやすい方法で実施して下さい。
・水を容器に入れる時は、計量カップやペットボトルで量って入れます。そして、何cc入れたのかをその都度メモに残して下さい。(※飲水量を測定する際は、水を切らさないように注意して下さい。大きめな器にするか、こまめに補充するようにしましょう。)
・24時間後に容器の水を回収し、何cc残っているかを量ります。(AM9:00から始めた場合、翌朝AM9:00に残量を確認します)
・メモに記録してある容器に入れた水の総量から、残っていた水の量を引いて何cc飲水しているかを量ります。

尿量については、ペットシーツに排尿をする場合はその重さを量ることでおおよその尿量を測定できます。ただし、飲水量とは違い24時間その都度尿量を測定することは、なかなか大変だと思います。その為、普段よりも排尿回数が多かったり、外で排尿している場合は見た目の量で判断して下さい。トイレ砂などで排尿している場合は、砂の塊の大きさをみて尿量が増えていないかを確認するようにして下さい。

飲水量・尿量の測定は最低でも4〜5日連日で行います

 

病気のサイン『多飲・多尿』を知っておくことで、そういった病気の早期発見をすることが出来ます。その為、飼い主の皆様が常日頃からおよその飲水量と排尿量を把握しておくことが大切です。

 

2021.04.13

多飲多尿について(前半)

 

四月は入学シーズンですね。ご入学の方、おめでとうございます😌
さて、段々と暖かくなってきましたがご自宅のわんちゃんや、ねこちゃんは水を普段より多く飲んでいたり、トイレに行く回数が増えている気がする…なんてことはありませんか?

今回は、多飲多尿 についてお話をしていこうと思います。
まず、犬の飲水量は一日(24時間)で体重1kgあたり90〜100ml以上で多飲と言えます。ただし、夏場などに激しい運動をする、あるいは短頭種のような呼吸の激しい犬種は、一時的にそれくらいの水を飲むことがあるため、この状態が持続すると多飲と言えます。また、尿量は一日で体重1kgあたり50mlを超えると多尿と言えます。尿量が増える分おしっこの回数も増えます。

犬の多飲・多尿で考えられる病気は、糖尿病・副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)・子宮蓄膿症(未避妊の女の子のみ)・腎臓病などが考えられます。

猫の飲水量は一日で体重1kgあたり60ml以上で多飲と言えます。尿量は一日で体重1kgあたり50ml以上で多尿と言えます。猫の場合、多発性腎嚢胞症と呼ばれる遺伝性の腎臓の病気では、アメリカン・ショートヘア、スコティッシュ・ホールド、ヒマラヤン、ペルシャがかかりやすいと言われています。多発性腎嚢胞症は進行すると腎臓の機能が失われていき、腎不全に進行することで多飲多尿を示す場合があります。猫の多飲多尿で考えられる病気で最も多くみられるのが、慢性腎不全です。その他では、甲状腺機能亢進症(ホルモン異常の病気)・糖尿病・高カリウム血症(血液の異常を示す病気)などが考えられます。

[例] 3kgの犬は飲水量が1日270〜300ml以上で多飲、尿量は150ml以上で多尿です。          
      3kgの猫は飲水量が1日180ml以上で多飲、尿量は150ml以上で多尿です。

多飲多尿は、さまざまな病気の症状としてみられますが、初期は元気・食欲が旺盛であることがほとんどです。しかし、病気が進行すると次第に元気・食欲の低下や体重減少などの症状がみられます。いつもより元気や食欲が旺盛な時は注意して様子をみましょう。

※あくまで大まかな目安になりますので、普段より飲水量が多い場合は相談して下さい。

今回はここまでです(^^)/
次回は『飲水量や尿量が増える食事について』と『飲水量・尿量の測定方法』をご紹介します!

 

 

2021.04.09

2021年の春🌸

 

桜が綺麗な季節になりましたね。

病院猫のトラ吉は、最近暖かくて気持ちがいいのか窓側に行く回数が増えました。この日は窓を少し眺めたら、スタッフの方へ寄ってくるなりごろんと倒れてきて甘えていました🐱

トラ吉とは反対に、ハイハオはおもちゃに夢中で一生懸命遊んでいました。
イカ耳になる程夢中でした…(笑)

2021.03.24

すっきり✨

わんちゃん・ねこちゃんの抜け毛で、お部屋の掃除が大変な季節になりました。

換毛期は春から夏前にかけてと秋から冬前にかけての2回あります。
春は冬毛から夏毛に生えかわり、見た目も涼しくスッキリして見えます。
秋は夏毛から冬毛に生えかわり、フワフワしていて暖かそうな印象ですね。

気温が変化する春と秋に換毛期を迎える事で、季節ごとに気温の変化に対応しています。
特に換毛期には定期的にブラッシングをすることをお勧めします。

令音も換毛期で毎日抜ける毛量が多い為ブラッシングをしているのですが、自分の抜けた毛で遊ぼうとしており新たな可愛い一面が見られました。
冬毛でフワフワな令音はまた半年後...(ToT)

2021.03.11

犬猫の胃腸炎

2月も終わり、日に日に暖かくなってきましたが、まだ気温が低い日が続いています。寒暖差があると人間同様、犬猫も体調を崩してしまいます。
特に多くみられる症状は下痢と嘔吐です。
そこで今回は「胃腸炎」についてお話しします。

胃腸炎は「急性胃腸炎」と「慢性胃腸炎」があり、どちらにも共通する主な症状として、下痢や嘔吐・食欲不振・元気消失などがあります。また、下痢や嘔吐の症状があると、体内の水分が排出されて減少する為、脱水症状が見られます。

 

「急性胃腸炎」
原因は、感染症(ウイルス・細菌・寄生虫)、食事が合わない、誤食による中毒などがあげられます。特に季節の変わり目に気温や環境の変化でも症状が出るので、注意してみてください。

 

「慢性胃腸炎」
下痢や嘔吐が定期的に続き体重が減少しますが、症状自体は急性胃腸炎よりは軽度なことがほとんどです。また、感染症が原因の場合は免疫力の低下もありますので、日頃から便の状態や体格などを把握しておくことも大切です。

 

『検査や治療』
触診や糞便検査をしますが、症状が重い場合は血液検査・レントゲン検査・超音波検査なども実施します。
下痢止めや吐き気止めの注射、脱水時には点滴をし整腸剤や吐き気止めを処方します。
お家での食事についてですが、胃腸を休ませる為に絶食する場合もあります。また、ご飯を食べさせる際はいつもより少量にしたり、消化に良い缶詰などを与えた方が良い場合もあります。

最後に、投薬や環境要因を改善しても症状に変化がなかったり悪化している様であれば、他の病気も考えられるので長く様子を見ず早めの受診をお勧めします。

 

2021.03.02

狂犬病予防注射について

令和二年度狂犬病予防注射は、2月28日で終了致しました。

令和三年度狂犬病予防注射は、4月1日から開始致します。

これまで公園等で行われていた仙台市の集合注射は、実施しない為、
動物病院での接種をお願い致します。

2021.02.28

誤食について 後半(消化管閉塞の考えられる誤食)

前半では、「中毒物質の誤食」について、紹介しました。
今回は、「消化管閉塞の考えられる誤食」について載せていきます。

中毒症状の出る誤食と違い、「消化管閉塞の考えられる誤食」は、誤食した異物が
腸に詰まってしまうことで『腸閉塞』を引き起こします。
(ゴムボール、おもちゃ、石、梅の種、トウモロコシの芯など多種多様。)
異物を食べてしまったことにより、胃内に異物があることで胃が正常に機能する
事ができず、食べたフードが腸へ流れにくくなり、
頻回な嘔吐、水を飲んでも吐く、などの症状が多くみられます。

わんちゃんでは特に、お散歩中の拾い食いや、遊んでいるとき、
バーベキューなどの人が集まるイベント事は、わんちゃんへの意識が向かなくなりがちなので注意
しましょう。
ねこちゃんは、ひも状のもの好んで、誤食することが多いようです。
布製品のほつれめに興味を示し、噛んで遊んでいるうちにたくさん飲み込んで
しまうことがあります。

もしも食べてしまった場合は、、、
 レントゲン検査で、異物の有無や大きさを確認し、催吐処置を行います。

 催吐処置で吐かなかった場合や、吐かせることが難しいものは、
 全身麻酔をかけて、『内視鏡』を使っての除去を行います。

 すでに腸内で詰まっている場合や、内視鏡で除去できない場合は
 開腹手術により除去します。
 
 ※釘、鶏の骨、針、竹串などの尖っているものは、催吐処置ができません。
  催吐処置を行うと食道を傷付けたり、穴をあけてしまう恐れがあります。 

わんちゃん、ねこちゃんが誤食しないように対策をうつことが大切です。

外出時、目の届かない時、サークルにいれましょう。
また、家中を自由に行動させていると、知らないうちに誤食している
可能性があります。
キッチン周りや、物が多いところに入れないように、柵などを立てて
自由に行動できる範囲を狭めることも大切です。

また、誤食癖のあることがわかっていれば、サークル内は必要最低限のものだけ
置くようにし、おもちゃやクッションは置かないようにしましょう。
 
 

2021.02.19

祝☆1歳

2月14日に令音が1歳の誕生日を迎えました🎊🎂

とっても元気で、スタッフの手をやかせることもある令音ですが、

これからも元気に生活してほしいと思います☺️


 本当は、肩にかけたかったのですが活発すぎるがゆえにうまくいかず・・・😅

 ですが、令音らしいキラキラした表情が撮れました!
 
 令音、誕生日おめでとう! 

 

 

 

2021.02.15

誤食について 前半(中毒物質の誤食)

犬、猫と一緒に暮らしていくうえで、発生頻度の高く、注意していただきたいことは『誤食』です。
『誤食』には、「中毒物質の誤食」と「消化管閉塞の考えられる誤食」があります。
前半、後半にわけて紹介します。まず前半「中毒物質の誤食」から紹介します。

【チョコレート・ココア】
知っている方も多いチョコレートやココアですが、これらには「カカオ」が含まれて
おり、この「カカオ」に含まれている成分が中毒を起こします。
商品の種類によって、「カカオ」の量が違います。(カカオ○%と表記されている)
食べた量が少なくても、「カカオ」の量が多いものであれば危険ですので、
食べてしまった時は、食べてしまった量と、それに含まれている「カカオ」の量を
把握しましょう。

中毒症状:嘔吐、頻脈、興奮、痙攣

【タマネギ・ネギ・にんにく・ニラ】
これらには、赤血球を壊す成分が含まれてます。
また、この成分は加熱しても破壊されないので、煮汁やハンバーグにも
注意しましょう。
私たちの食卓によく登場する野菜ですので、味付けされ美味しそうな匂いにつられて
盗み食いをしないよう、料理中や食事の際は十分注意しましょう。

中毒症状:貧血、粘膜部分が白くなる、血尿、嘔吐


【キシリトール】
知らない方も多いと思いますが、人がよく食べているガムのなかに含まれている
「キシリトール」は、犬猫が食べてしまうと摂取30分で低血糖を起こし、肝障害を
引き起こします。
稀にワンちゃん用のガムにも「キシリトール」が含まれている製品があるようです。
(最近は見かけることは減っていますが、、、)
購入する際は、成分表記をしっかり確認しましょう。

中毒症状:低血糖、低血糖によるふらつき、肝障害

【植物(ユリ・ポインセチア・スイセンなど)】
特にネコちゃんは、ユリの葉っぱを少しかじっただけでも、命に関わります。
また、花瓶の水を飲んでも、中毒を起こしてしまいます。
ユリ科の植物の摂取により「急性腎不全」となり、亡くなってしまうこともあります
ので、植物のある部屋には入れないようにするなどして注意しましょう。

中毒症状:乏尿、無尿、よだれが増える、むかつき、食欲不振


 これらのものは、早く気付くことができれば身体に吸収されるまえに
 「催吐処置」で、吐かせることができます。
 しかし、なかには吐かない子もいるので、その場合は、点滴をし中毒成分を
 早めに尿として排出できるようにします。

☆後半へ続く(消化管閉塞の考えられる誤食)


 

 

 

 

 

 

2021.01.08

冬場に起こりうる危険性〈2〉

さて、以前に挙げた「低温やけど」「皮膚病」に続きまして、暖房器具を使用した際に起こりうる危険性をお伝えします。

3.熱中症
  こたつの中はとても暖かいので長時間居続けると、熱中症になってしまう事もあります。
もしこたつの中でハァハァしている姿を見つけたら、体に熱がこもり熱中症になる一歩手前の状態といえるかもしれません。

4.脱水症状
  熱中症と同時に起こりやすいのが脱水症状です。
長時間暖められると体内の水分が減少しやすくなります。
高齢の子は体温調節がうまく出来なくなるため、本人が身体の異変に気づくのが遅れたりします。

わんちゃん、ねこちゃんは暖かいところが好きなので、暖をとりたがります。
しかし、こういった危険から守るため、こたつに潜ったら電源を切る、ストーブの前に来れないよう柵でガードする、などといった対策が必要になります。

チワワやヨークシャーテリアなどの寒さに弱い犬種、高齢の子でなければ過度に暖める必要はないといわれていますので、その子に合った快適な環境をつくってあげてください。

(多頭飼いだとみんなでくっついて暖がとれますね♪)

 

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