朝晩だけでなく日中も寒い日が多くなりました。
毎年秋から冬にかけておしっこのトラブルで来院されるネコちゃんが増える傾向にあります。
砂漠に住んでいた猫はあまり水を欲しないように進化したため、おしっこに関する病気が多いと言われていますが、冬場は特に飲水量が減ることや空気が乾燥して体内の水分を奪うため発症しやすいのです。
膀胱から尿道にかけての下部尿路で起こる病気を総称して、下部尿路疾患と呼んでいます。
病気の原因は様々で、細菌感染、フード、ネコちゃんの体質、生活環境、ストレスなどがありますが、原因が特定できない場合もあります。
下部尿路疾患の主な症状は次のようなものです。
・何度もおしっこにいく
・血尿が出る
・トイレへ行ってもなかなかおしっこが出ない
・おしっこするときに鳴く
・トイレ以外でおしっこをする
・キラキラしたおしっこが出る
こういった症状が出ている時、ネコちゃんはすでに痛みやつらさを感じています。
様子を見ずに動物病院を受診して下さい。
特に注意が必要なものが尿道閉塞です。膀胱結石などにより尿道が詰まりおしっこが排泄できなくなるのです。この状態が続くと腎不全や尿毒症になって死に至ることもあります。
これからの季節は特にネコちゃんのおしっこに異常が見られないかご家族の方は注意して見てあげてください。