秋になり肌寒い日が多くなってきました。
これからの季節、暖房器具を使う機会が増えることと思います。
心も体も温めてくれるありがたい暖房器具ですが、その熱がワンちゃん・ネコちゃんたちの皮膚にトラブルを起こす原因となることがあります。
冬は空気が乾燥し、皮膚も乾燥しがちです。
皮膚が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下します。そのような皮膚では少しの刺激でもかゆみを感じるようになり、皮膚を掻いたり舐めたりしてひどい傷になったり皮膚炎を起こしたりすることがあります。
フケ、脱毛、強いかゆみが生じます。
また、外耳炎にもなりやすくなります。
さらに、暖房器具の熱で皮膚が温まることで菌が繁殖しやすくなります。
乾燥してバリア機能が低下した皮膚には常在菌が容易に侵入してしまい、細菌性膿皮症を発症しやすくなります。
温風ヒーターの前に陣取る子やこたつに入る子、ホットカーペットを使っているご家庭は特に危険です。暖房器具の熱が直接体に当たらないようにしてあげてください。
また、空気が乾燥している時は加湿してあげると皮膚トラブルが起きにくくなりますし、呼吸器疾患がある子は咳が出にくくなります。
これからの寒い季節、動物たちにとっても飼い主様にとっても良い生活空間でお過ごしいただければと思います。