飼い主様から、点耳・点眼が難しい、やり方が分からないというお声をよくお聞きます。
なので、今回は点耳・点眼のやり方をお伝えしたいと思います。
○点耳・点眼に共通すること
・薬液が冷たい場合、薬をつけた時びっくりしてしまうので、手のひらで温めます。
・正面から薬をつけようとすると、嫌がったり、怖がってしまうので後ろ向きに座らせて行いましょう。
・点耳や点眼の後にご褒美を与える(嬉しいことがある)と受け入れやすくなります😊
○点耳のやり方
①耳介(ペラペラな部分)を少し上に引っ張ります。
・上に引っ張ると耳の穴が確認できるようになります。
・わんちゃん、ねこちゃんの耳道はL字型になっているので、少し上に持ち上げるように持つことで耳道がまっすぐになり、広がるため薬が入りやすくなります。
②耳介に沿わせて点耳します。
・点耳薬を入れた瞬間、首を振ってしまうとせっかく入れた薬が飛んでいってしまうので、首を振らせないようにしましょう。
③耳の付け根を優しくマッサージして、点耳薬を馴染ませます。
・耳の汚れが出てきたら、コットンなどで優しく拭き取ってください。
○点眼のやり方
①雑菌が入らないように手をしっかり洗います。
②目薬を持ってない方の手で顎の骨を持ち、顔を固定します。固定しつつゆっくり顎を少し上に向けます。
③目薬を持つ手は、わんちゃん・ねこちゃんの頭の上に置いて支点を作り、目薬を刺す手がブレないように固定します。薬指や小指の側面全体を上まぶたに当て、優しくそっと上げるようにします。
④手のひらでボトルを隠しながら、後ろから1滴目薬をさします。
・目薬を刺す際、ボトルの先にまつ毛やまぶたが直接触れないようにします。また、ボトルから点眼液が雫となって落ちる前に目に触れると液体を介してボトル内に雑菌が入り込むので、ボトルの先と目の先の距離を十分に離して実施しましょう。
・目薬が目の周囲に付着してしまったら、必ずコットンで優しく拭き取ります。放置してしまうと痒くなったり、皮膚の炎症に繋がってしまうので注意してください。
・2種類以上ある時は、5分程度、間を空けてから次の目薬を刺します。目薬を刺す順番もありますので、獣医師の指示に従ってください。
◉眼軟膏を使用する時は、まぶたの縁に付けるようにし、優しく上下のまぶたをくっ付けたり、離したりして目の表面に広げてください。チューブから付けるのが難しければ、清潔にした指先や綿棒に付けて、目に乗せてください。
・チューブの先端にまぶたや目が触れないようにしてください。
それでも嫌がったり、上手くいかないときは無理をせずに、お気軽に病院にご相談ください😄