秋の名物紅葉が進み、一段と寒い季節になってきました。わんちゃん・ねこちゃんの温もりもが恋しいですね😁
そして、今回は目の病気『緑内障』についてお話ししていきたいと思います。最近では専門の病院が開設されたり、力を入れている病院が多くなっています。早期発見・早期治療で動物の健康を維持していきましょう。
◦緑内障とは
目の中の水(眼房水)が溜まり、目の中の圧力(眼圧)が上昇することによって目の痛みや視覚障害を引き起こす病気です。視覚機能はダメージを受け続けると元に戻らなくなるため、できるだけ早く眼圧を下げる必要があります。
犬の緑内障には発症してからの経過と状態によって2つに分けられます。
・急性緑内障:病気の発症から日が浅く、視覚のあるまたは視覚の回復のある緑内障
・慢性緑内障:病気の発症から時間が経過し、視覚の回復が見込まれない緑内障
◦症状
・目が張っている(目が大きく見える)
・目が白っぽく濁る
・痛そうに目をしょぼつかせる(目を開けない)
・散瞳(瞳孔が開く)
・目をこする
・充血
・視覚障害
・元気食欲がない など…
※上記の症状は緑内障の一部の症状です。また、上記の症状が起きていても緑内障とはすぐに断定できません。緑内障とは違う病気でも同様な症状が起きます。
◦治療方法
緑内障の治療には内科的治療と外科的治療の2通りがあります。目の状態や年齢などによって施される治療内容が異なります。
・内科的治療:点眼治療がメインになります。通常必要な点眼液を1日に数回点眼し
てもらうことが必要になります。場合により眼圧下降作用のある全身投
薬を行うこともあります。
・外科的治療:内科的治療での眼圧維持の限界や点眼治療の負担がある際に検討され
ます。目の状態によって選択される手術は異なります。