今回は糖尿病についてお話しします。
膵臓で造られるインスリンは、血液中の糖(ブドウ糖)を細胞内に取り込み、細胞が糖を代謝してエネルギーに変えるのを促進しています。このインスリンが何らかの原因で不足したり、うまく作用しないと細胞が糖を取り込みにくくなり、血液中のブドウ糖が使えなくなってしまうため、様々な不調を引き起こします。これが糖尿病です。
主な糖尿病の症状として多飲多尿、体重減少、元気消失、下痢や嘔吐、脱水、食欲増加または食欲低下、白内障(犬)などがあります。
病院での検査は、基本的には血液検査により血糖値を確認、尿検査で尿糖陽性を確認します。
糖尿病の治療は、血糖値のコントロールが必要になります。血糖値は、日常の食事からも大きな影響を受けるため食事管理も重要です。基本的な治療方法は、インスリンの投与ですが、適切なフード選択も糖尿病治療の大きな助けとなります。食事療法で食後の血糖値を安定させることができれば、投与するインスリンの量を減らすことができる場合もあります。糖尿病の予防方法としては、太り過ぎないように気をつけることが重要です。適度な運動を行うことや定期的に体重を測って適正な体重を保つようにしましょう。