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2025.03.10

犬と猫の乳腺腫瘍

乳腺腫瘍は胸からお腹にかけて広がる乳腺に発生する腫瘍で、犬・猫共によく遭遇する病気です。

 

《原因》

乳腺腫瘍の発生には性ホルモンが深く関与していると考えられており、若い頃に避妊手術を受けることで予防できるとされています。犬の場合、初回発情前に避妊手術を行った場合の発生率は0.5%ですが初回発情後で8%、2回以上の発情後では26%といわれています。一方、猫では初回発情前に避妊手術を行った場合の発生率は9%、初回発情後で14%、2回以上の発情後では89%に上昇します。

 

《症状》

乳腺腫瘍には良性と悪性があり、犬の場合はその割合が半々であるのに対し、猫は80〜90%が悪性であるといわれています。
犬と猫の乳腺腫瘍の症状は初期段階では無症状のことが多く、乳腺付近にしこりができるだけの場合がほとんどです。しかし、しこりが成長すると表面が自壊し出血や痛みが現れることがあります。これが進むと元気や食欲がなくなり、痩せてくるといった全身状態の変化がみられるようになります。

 

《診断方法》

乳腺のしこりを発見した場合、まずはそのしこりだけでなく体の他の部分にもしこりがないか、またリンパ節に腫れがないかを丁寧にチェックします。その後、細い注射針でしこりの細胞を吸引して観察する細胞診を行います。良性か悪性かの診断は出来ませんが、乳腺腫瘍か(他の腫瘍や炎症等ではないか)を判断します。
加えてレントゲン検査やエコー検査を行い、肺やお腹の中に転移がないかを確認します。ただし、これらの検査だけでは確定診断ができないため、最終的には手術で取り除いた腫瘍の組織を詳しく検査し確定診断を下します。

 

 

《治療方法》

乳腺腫瘍の最も効果的な治療方法は外科切除です。その術式には腫瘍のみを切除するものから乳腺を広範囲に全摘出するものまであります。
犬の場合、腫瘍の数や悪性度、ステージ、年齢や一般状態を考慮し術式を決定します。
猫の場合はほとんどが悪性のため、肺転移がみられない状況であれば片側乳腺切除術が勧められます。両側の乳腺に腫瘍がある場合は片方の乳腺全摘出術を行った1ヶ月後にもう片方の全摘出を行います。(一度に行うと皮膚の張りがきつくなるためです)
また、未避妊の雌では生殖器疾患や乳腺腫瘍の抑制のため乳腺切除と同時に避妊手術も勧められます。

 

《予防法やご家庭で気を付けるべき点》

犬や猫の乳腺腫瘍は1歳未満での早期に避妊手術を行うことにより発生を大きく減少させることができます。
また、日頃から乳房あたりをよく触り、しこりがないか定期的に確認するようにしましょう。

 

《まとめ》

乳腺腫瘍は発生率の高い腫瘍であり転移するケースも多くみられます。愛犬愛猫の乳房あたりに異常を感じた場合には早めの受診をおすすめします。

2025.02.22

にんじん大好き🥕

気がつくと令音の顔のところに🥕が…
目が隠れて邪魔じゃないの?

にんじんが1本…

令音を見る度に、にんじんがどんどん増えています🥕🥕🥕

にんじんが3本…

にんじんが4本…

にんじんが5本…

ついにはゴムボールまで持ってきてアゴを乗せていました✹

かわいい♡

2025.02.14

Happy birthday令音🎂

2月14日、バレンタインデー🍫の今日は令音の5歳の誕生日です‼
お誕生日おめでとう♡♡♡
わんちゃんの5歳は人間でいうと40歳くらいになりますが、まだまだ甘えん坊な令音☺
病気もなく、毎日食欲旺盛で元気いっぱいに過ごしています♪

最後に、本日はバレンタインデーですが、チョコレート🍫はわんちゃんねこちゃん達にとって、食べてしまうと中毒をおこしてしまう危険な食べ物です!誤って口にしてしまわないように充分気をつけてお過ごしください🙇‍♀️

 

2025.02.10

猫の誤食

・猫の誤食について🐈

 

今回は「猫の誤食」についてお話いたします。
誤食をしてしまうと軽い体調不良を始め、深刻な内臓損傷など様々な健康問題を引き起こし、生死に関わる場合もあります。

猫が誤食してしまう危険性のあるものは身の周りにたくさんあります。

例えば、おもちゃ、毛糸、ヘアゴムや輪ゴム、ビニール、針など様々なものがあります。

この中でも特に猫で誤食例が多く、危険なものはヒモ状の異物です。
猫はヒモ状のおもちゃや長いものを好むため、じゃれたり、噛んで遊んでいるうちに遊びの延長で飲み込むことも少なくありません。

特に子猫〜若い猫は遊び好きで好奇心も非常に強いため、注意が必要です。

 

誤食時の症状 
・嘔吐
・吐こうとしているが吐けない様子
・元気がない
・ぐったりしている
・食欲不振
・呼吸がはやい
・よだれが多い
            
など
稀に、猫の口や肛門から、誤食した糸やヒモの一部が出ている場合がありますが、 これは絶対に引っ張らないようにしてください‼ 
異物が消化管に引っかかっていたり埋まっていた場合、引っ張ることで消化管を傷つけ、状態が悪化する可能性があるため引っ張ったりせず、すぐに動物病院を受診しましょう。

 

 病院での検査


※食べた物の写真や誤食物の一部があれば来院時に持ってきていただけるとスムーズに
診察、検査が行えます。

・触診 
触診でお腹を触り、異物がないか確認します。
飲み込んだものが大きければお腹の上から異物を触ることができる場合があります。
また、触診の際に圧痛や腫れを確認できる場合もあります。

・血液検査
異物により中毒を起こしていることもあるため、全身の状態を確認します。

・画像検査(レントゲン検査、超音波検査)
レントゲンやエコーで異物の位置や大きさ、腸の詰まり具合などを確認し、
画像診断を行います。
ヒモやゴム、ビニールなど異物により、X線に写らないものや超音波検査では、はっきり判断するのが難しいものもあります。
確定診断にはなりませんが、腸にヒモ状の異物が流れている場合、腸がアコーディオン状に手繰り寄せられ、特徴的な像をレントゲンで確認できる場合があります。
この状態だと折れ曲がった部分で穿孔し、最終的には腸の壊死を引き起こすことがある為、緊急手術が必要になるケースがあり、特に危険な状態です。

治療方法
※中毒や消化管を傷つける心配がない異物は便と一緒に自然に排出されるのを待つ場合もあります。
 
・催吐処置
誤食してからあまり時間が立っておらず、異物が胃の中にとどまっていて、食道をスムーズに
通過しそうな場合や吐かせても危険のない物の場合催吐処置を行います。

・内視鏡手術
異物が胃内にとどまっていれば、内視鏡で取り除ける場合があります。
内視鏡は全身麻酔下で行います。
口の中から内視鏡を入れ、切開せずに食道や胃の中の異物を取り除きます。

・切開手術
内視鏡で摘出できない場合や閉塞が起こっている場所により、切開手術が必要な場合があります。
腸に異物が絡まっている、腸閉塞を起こしている場合は非常に危険な状態なので緊急手術が必要になります。

予防・対策
誤食を防ぐためには日頃から環境を整えることが大切です。

(例)
・おもちゃは頑丈で飲み込めない大きさのものを選ぶ
・遊ぶ時だけ出してそのままにしない
・猫ちゃんが手の届くところに物を置かない
・お家を留守にするときは猫ちゃんをケージに入れる
                など

猫ちゃんの異変にいち早く気づくためにも、日頃から様子をよく確認するようにしましょう。      

 

 

 

 

2025.01.10

膀胱炎について

1月に入り、より寒さが厳しくなってまいりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?🎍

さて今回は膀胱炎についてお話いたします。

膀胱炎とは?
 様々な原因により、膀胱に炎症が起こっている状態

○膀胱炎になる原因
 犬→大腸菌などの細菌感染、ストラバイト・シュウ酸カルシウムなどの膀胱結石、稀ではあるが膀胱内の腫瘍など 
 猫→犬での原因+ストレスなどの特発性(原因が不明)

 細菌感染ですと、特に尿道の短い女の子のわんちゃんは最近が膀胱に侵入しやすく、膀胱炎になりやすい傾向にあります。

 また、免疫機能を低下させる病気にかかっている、薬剤の服用歴なども関与します。

○膀胱炎の症状
 ・頻尿
 ・排尿時の尿量の減少
 ・血尿
 ・不適切な排尿
 ・排尿時の痛み、不快感
 ・陰部を舐める など

○膀胱炎の診断方法
 ・尿検査尿中の血液や細菌、感染・炎症に伴う白血球などを確認
 ・レントゲン検査膀胱や尿道などに結石はないか、また、腎臓や膀胱などの異常を確認
 ・超音波検査膀胱の壁が炎症により分厚くなっていないか、膀胱内に結石や腫瘍はみられないかなどを確認

○膀胱炎の予防
 ・水飲み場を増やす、水分量の多いご飯を与えるなど、飲水量を上げさせるよう工夫する
 ・トイレを綺麗に保つ、個数を増やす、散歩での排泄回数を増やすなど排尿を我慢させない

 排尿する回数や尿の色をチェックするとより病気に気付きやすくなります。

○膀胱炎の治療
 ・抗菌薬等の内用薬 
 ・サプリメント
 ・食事療法
 ・食事療法で溶解できない結石は手術で除去
 ・特発性膀胱炎の場合、ストレスとなる要因がないか問診、改善

 膀胱炎は再発しやすい病気です。冬は飲水量が少なくなるため、膀胱炎を起こしやすくなります。
 膀胱炎の予防で表記したことを実践していただき、わんちゃん、ねこちゃんの様子や変化に注意しお過ごし下さい☃

2025.01.04

本日より診療しております🩺

あけましておめでとうございます🐍

今回の年末年始は長い方だと9連休だとか。皆さんはゆっくり過ごせましたでしょうか?
当院は本日より診療しておりますが、混雑も予想されますのでご理解いただきますようお願いいたします。

本年もどうぞよろしくお願いします😌

 

(まねき猫みたいな顔のとら吉)

2025.01.02

朝んぽ🐾

年末年始はスタッフが皆のお世話をするので花音と令音をお散歩に連れていってます。それがわかっているので2匹ともスタッフが来るなり、そわそわ。
年始の散歩始めは3匹仲良く(?)行ってきました。

(3匹でクンクン)

近くに森があったので初めて行ってみました🌲

令音の毛は柔らかいため、気がづいたらたくさんの落ち葉があちこちに絡まっていました🍂

階段を上るとヘトヘトになる令音も今回は座り込むことなく最後まで頑張っていました🐾

(エクステつけてるみたい)

 

(花音を脱走させようとしてる!?)

皆で行くと楽しいね😊

2025.01.01

あけましておめでとうございます⛩️

皆さんは体調管理に気をつけられていると思いますが、インフルエンザの感染が拡大し人の出入りが激しいこの時期、とても心配ですよね。
わんちゃん、ねこちゃんも年末年始は診療している病院がほとんどなく、何かあったらとご不安かと思います。
当院は1/4(土)から診療いたします。ご不便、ご迷惑をおかけしておりますが何卒ご理解いただきますようお願いいたします。

皆さんが何事もなく、わんちゃん、ねこちゃんたちとよい年を迎えられますようお祈りいたします🎍

写真撮影時、暴れる令音をぐっと引っ張っていたらすごい顔になっていました💦
そんなに強くは引っ張ってないのですが…

(おとぼけ令音(笑))

今年もよろしくお願いいたします🐶🐱

2024.12.29

今年もお世話になりました。

今年も残すところあとわずかですね。
当院は本日午前の診療をもちましてお休みになります。
来年は1/4(土)からの診療になります。

わんちゃん、ねこちゃんたちとよいお年をお迎え下さい☺

2024.12.24

♡Happy Birthday♡

今日は花音13歳の誕生日。
最近は食が細くなり缶詰を混ぜないとごはんが完食できなくなりました。
わがままも増え我慢もできなくなっていますが、こちらも仕事をしているためあまり相手をしてあげられないので、ごまかしごまかし毎日を過ごしています。

そんな花音ですが嬉しいことに病気もなく元気です😊
これから1年間の目標は体重を少しでも増やすこと。また1年元気に過ごそうね☆

そして今日はChristmas Eve🎄🎅
雪もちらつき、White Christmas Eveになりましたね❄️

おいしいごちそうにウキウキするのは人だけではありません。
わんちゃん、ねこちゃんの誤食には注意し、楽しい時間をお過ごしください🎁

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Tel.022-769-9939
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